モノラルログ

マツオ ( @matsuoshi / monaural.net ) のざっくりしたブログです

LeSS (大規模スクラム) についての勉強をはじめた

必要に迫られまして、というか、ようやくって感じなんですけど、LeSS の勉強をはじめました

以下自分なりのメモです

less.works

大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法

大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2019/01/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

"Large Scale Scrum" 略して LeSS, キーワードは "More with LeSS"

ルールや要素を変に増やしても機能しにくい、最低限のルールで、もっと多くを産んでいこうぜ、みたいなコンセプト

概要

  • LeSS は、スクラムを複数チームで運用していくためのフレームワーク
  • スクラムの原則を変えるものではない。LeSS 自体もスクラムに則る。ていうか LeSS はスクラム
  • 複数のスクラムチームを1つに集めるというより、1つのスクラムが複数のチームに分かれる、と考える
  • もちろんプロダクトにフォーカスすることが大事、顧客に提供するモノが重要
    • だから大規模だろうと、プロダクトバックログは1つ。インクリメントも1つ。レビューも全体で実施、という方針

原理原則

公式サイトに詳しい。

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https://less.works/jp/less/principles/overview.html

  • Large-Scale Scrum is Scrum (LeSSはスクラムである)
  • Empirical process control (経験ベースのプロセス管理)
  • Transparency (透明性)
  • More with less (LeSSでもっと多く)
  • Whole-product focus (製品全体思考)
  • Customer-centric (顧客中心)
  • Continuous improvement towards perfection (完璧を目指しての継続的改善)
  • Systems thinking (システム思考)
  • Lean thinking (リーン思考)
  • Queuing theory (待ち行列理論)

手法ざっくり

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https://less.works/jp/less/framework/index.html

  • PO は1人
  • PBL も全体で1つ
  • SBL は各チームごとに持つ
  • スプリントのタイミングは全チーム共通にする
  • プランニングは、全体 → 各チームごと、の2段階で実施
  • リファインメントも 全体 → 各チームごと、の2段階
  • レビューは全体でやる
  • ふりかえりは、逆に各チームごと → 全体、の2段階で
  • デイリースクラムはチームごと
  • Done の定義も全体で 1つ

その他

所感

  • 公式サイトが、図解多めでわかりやすい。主要なページは日本語訳もされてるし
  • More with LeSS のコンセプトには共感するところ多し。無駄にルールを増やすのではなく。
  • まだ勉強はじめたばかりなので、ちょっと実践後(←予定あり)にまた書きたい